季節外れの暑さに見舞われ、
初夏への移り変わりを感じる間もなく、
季節は次へと足早に過ぎ去ろうとしていた。
その季節に照準を合わせるかの如く、
冬の間に鈍った体に喝を入れに久しぶりの山登り。
今回は以前から気になっていた百名山の一つ、
今回はただ登るだけでなく、鍛錬とある目論見があった。
それは、友人より譲り受けた一眼レフを持っての山登り。
良い写真を撮りたい願望はあったけど、
体力的にもカメラ1つの荷物はバカにならないと思っていた。
自分へのテストも兼ねて、難易度は低すぎず、高すぎずの山を選んだ。
日の出まじかに家を出て、登山口にほど近い駐車場に降り立つと、
長袖でもひんやりと肌寒い空気に包まれる。
今回飲み物の他に水をザックに入れ、自分を追い込んだ状態で山へ挑む。
アカヤシオと言うそうだ。
写真を撮るために足を止め、セッティングをしながら
アングルを変えたり、ひとしきり写真を撮る。
今までスマホでササっと撮って、
足早に先を急いでいたのだが、
写真を撮ると言う行為は、休憩にもなり、
足を止め景色を眺めると、気持ちも安らぐ、
そんな効果もあるんだと、
今更ながら山登りの楽しさに気づいたのである。
生憎遠くは霞んでいましたが、僕にしてはまずますな眺望。
ここまで来ると太陽が高くなり、日差しが強くなってくる。
久しぶりに大量の発汗で、かなり体力も消耗してました。
フウフウ言いながら登っていくと、
やたら近いところで野鳥がさえずっている。
ふと道の先に目をやると、
巣材を集めるヒガラに遭遇。
一心不乱にシャッターを切るものの、
これが今の限界です。
こちらも一生懸命巣材を集める、
ジョウビタキの女の子。
鳴かずにすぐそばの枝にとまっていてくれて、
写真を撮り終えるまで待っててくれました。
山頂付近の鳥居で飲み物を入れ替え、
すぐに出発しますが、この日は日曜日。
続々と登山者がすれ違います。
下山途中から見える赤城神社。
降り始めると、石がゴロゴロして、かなりの急こう配。
ですが、シーズン初めにもかかわらず、
足も痛くならずに無事下山。
ですが、翌日の筋肉痛は、文字通り鈍りを痛感する結果となりました。
さて、次はどこに行こうか楽しみなところです。