俎嵓(まないたぐら)で軽めの昼食を取りながら、地図を眺めます。
とりあえず燧ケ岳最高峰の柴安嵓には登るとして、
返りをどんなルートで帰るかをまだ悩んでいました。
ルートの計画は事前に済ませてあるのですが、
その日の体調だったり、実際のコースを見た時に、
自分の得意、不得意であったりで、ある程度流動的な部分を持たせていました。
とりあえずは柴安嵓に登ってから考えよう。
柴安嵓までは、片道20分程度。
昼食休憩後とあって、軽快に飛ばし、難なく柴安嵓にたどり着きました。
標高は、俎嵓より10m高い、2356m。
東北地方の最高峰だという事は、家に帰ってきてから知りました。
遥か遠くに望みます。
柴安嵓から見た俎嵓。
なかなかの稜線です。
写真撮影と、飲み物の入れ替えをして、足早に俎嵓まで戻ります。
俎嵓まで戻った時点で、再び帰りのルートを考えていました。
今いる俎嵓から尾瀬沼に戻るルートは2つ。
1つは登ってきたナデッ窪、
そしてもう1つは「長英新道」と言うルートです。
この長英新道には燧ケ岳で登れる3つのピークのうちの1つ
ミノブチ岳があるのも魅力ですし、
距離が長く、時間もかかりますが、勾配が比較的緩やかなので、
下りで膝痛をよく起こす僕にとっては長英新道も良いと考えていました。
ナデッ窪の岩場を下ると言うのも、いささか怖さもあって、
悩んだ末に長英新道に決めました。
俎嵓から下り始めて間もなく、
第3のピーク「ミノブチ岳」に到着。
中央付近に見える一部植物の生えていないところが、ミノブチ岳です。
写真は俎嵓から撮ったものです。
ミノブチ岳からの方が、尾瀬沼の全貌が良く見えました。
ミノブチ岳から見た、俎嵓です。
そして、いよいよ燧ケ岳から下山します。
つづく