残暑を覚悟していた8月の終わり、
あの過酷だった猛暑の勢いは衰えを見せていた。
朝晩の涼しさが戻ると、熱帯夜の睡眠不足から来る疲れが、
すっと消えていく感覚があった。
夏の心惜しさと、季節が無事移り変わりを感じられたことの安心で、
心中複雑な思いがうず巻くような感覚に襲われていた。
渓の終了がまじかに近づいていたが、
不思議と気持ちが釣りには向いていなかった。
今年は友人との釣行や、夏の良い思い出で、
すでに満足の域に達していた感も否めない。
ただ、多くの釣り人で賑わう禁漁間近は、
渓から足が遠のくのも例年のことである。
そんな初秋の空気漂う中、またまた家族でキャンプに出かけました。
週間天気予報は曇りと傘マークが並び、先行きを不安にさせる。
まぁ、それも外遊びの楽しさの1つと、豪雨にならないことを祈るのみでした。
キャンプ初日、キャンプ場に到着すると降ったり止んだり。
雨が弱まるのを見て、テントの設営をする。
濡れたカッパを干しながら、夕飯の支度をしながら、
昼下がりのひと時を談笑が緩やかに流れる。
そうすると雲の切れ間から青空を覗かせていた。
秋の高地は少し肌寒く、すでに色づき始め
季節はすっかり秋の装いに包まれていた。
なんだか夏が終わると秋はつるべ落とし、
じきに衣服が多くなり、気づけば今年が終わっていく。
毎年の事ながら、時の流れの速さが加速されていくような中、
こうやって過行く時間の流れを感じられる時間は、
凄く貴重だと感じfられるのは、年を重ねたせいなのだろうかと
思う事も多々ある。
雨のお陰で空は洗い流され、見上げれば満天の星空。
子供たちは眠い目を擦りながら星空を見上げ、
すごいすごいと喜んでいた。
将来、君に子供ができた時、今日の事を覚えていてくれたら嬉しい。
いや、覚えていなくても、記憶の深くに残っていてくれればいいなと思う。
そんな秋の一コマ、今年中にもう一度くらい行きたいなと思いました。