毎日を明日なきものとして生きる

外遊びの楽しさを探すブログ

浅間山 その2

登山全行程の序盤ながら、いよいよ前掛山へ向かう。

f:id:gonfactory:20181016231623j:plain

前掛山を右手に見て、徐々に傾斜を増す砂と石の登山道。

ガスが目まぐるしく視界を取り巻き、ちょっとガスがどけば、

人の背丈ほどの紅葉したカラマツが、森林限界まで絨毯のように広がる。

山頂はガスがかかったままだが、登るたびにその広がる景色に、

登頂するまでには視界が開けることを願って歩いた。

f:id:gonfactory:20181016233210j:plain

ほんの僅かな時間青空が見え、山頂が遠くに見えた。

富士登山のように、山頂が近づいてくるのが目視できると、

ワクワクした気持ちになれる。

f:id:gonfactory:20181016234706j:plain

 

山頂に近づきだんだん周りの石が大きく変わって行った。

時折見せる青空に気分も上がっていくのだが、

物の数分も持たずまた白い世界に包まれる。

f:id:gonfactory:20181016235219j:plain

山頂まであと少しのところにある、緊急避難用のシェルター。

風も強くなり、ここで上着をザックから引っ張り出した。

小休止を挟んで、いざ山頂を目指す。

f:id:gonfactory:20181016235618j:plain

山頂付近はさらに風が強くなり、感温度は冬のようだ。

登頂後に天気の回復を待ってみたものの、

これが限界ですぐに視界をガスに持っていかれた。

長居をせず、トンボ返りで先ほどの分岐まで一気に下った。

 

f:id:gonfactory:20181013190122j:plain

先ほどの分岐点まで戻ってくると、

今度は日も差し始め、上着を着ていると暑いほどまで気温が上がっていた。

ここからは賽の河原を経由し、Jバンドへ向かう。

f:id:gonfactory:20181017000807j:plain

目の前にそびえる岸壁を登ったところがJバンド。

ここまで来てようやく安定して青空も見えるようになり、

アップダウンが少ない山の間には、黄色の絨毯の中に、

ポツポツと散らばる赤い葉がアクセントになり、

紅葉って言うのも良いもんだなんて思ったりするのである。

本当はやがて枯れて葉を落とし、その先には厳しい冬が待っていると思うと、

紅葉は好きになれない部分があった。

しかし、何かを成し遂げるためにその過程で見る物は、

何か特別な感情に襲われる事に、たびたび出くわすようになったのは、

単に年を取ったからだけではないだろうと思っている。

 

今回は写真も多く、もう1回続かせていただきます。

f:id:gonfactory:20181017002217j:plain