師走の名のごとく、何かと忙しい年の瀬を人たちが忙しなく行き交う。
2017年も残り2週間。
毎年恒例となった、1年を振り返るこの記事も前ブログから引き継がれ、
10年以上続けられているこの作業で、今年も無事終わったと思わせてくれる、
ある種行事化した域に自分の中では達している。
後でこの記事を読み返した時、この一年のダイジェストの如く読み返せるのも、
この記事を書く意味でもあるのだ。
世界情勢も騒がしかった2017年。
僕的には特に波も無く、穏やかな年だったように思う。
2017年の始まりは、毎年恒例の管釣りから始まった。
北部の山沿いに位置する初めて訪れる釣り場は、雪はなかったものの、朝の冷え込みは半端ない。
ガイドに付いた氷を解かすために、5投に1回は水につけるほど。
スプールのラインも凍り、手の温度でラインを解かしながらキャストを続ける。
ここ毎年この時期に釣りをする中でも、かなり厳しい状況の中でも、
ありたいことに遊んでくれる魚がいてくれる。
今年初めて川に出たのは、3月の終わり。少し遅めの解禁を、釣友と一緒に迎える事が出来た。
しばらく遠方に転勤していた釣友と、時より談笑を交えての釣り。
しばらく忘れていた釣り本来の楽しさを、久々に思い出した。
僕は魚を手にすることはなかったが、釣友は僕の作ったランディングネットに、
魚を滑り込ませ、その瞬間を2人で分かち合う。
今思っても、この釣りは印象に残り、その印象に残った釣りは
ボーズだったと言う、なんとも面白い記憶になった。
4月からはいつもの渓に通う日々。
一つのストレッチに固執し、毎回違う攻め方をする。
時にスプーン、時にミノー。
何かを掴みかければ、その核心もろとも崩れ去る現実。
そんな釣りに一喜一憂し、久々に真剣に釣りをした初春であった。
久しぶりに春の魚に出会えた5月。
春の魚にふさわしく、春のポイントで、春らしい魚に出会う。
久々の尺越えに、針から魚を手がかすかに震えたのを覚えている。
初夏には地元の馴染みのある川の上流、
堰堤のさらに上流を目指す、初めての挑戦をした。
幼少期より現在まで、その川はいつも身近にあったものの、
源流へは初めて訪れた。
良く知っているのに、初めての感覚が不思議であり、
その中にも懐かしさを感じる。
苦労の末、運良く魚を手にすることができ、
この挑戦に花を添える結果も残せた、今年を象徴する釣りとなった。
釣りと共に春から登山にも出かけた。
それと共に今年は友人より一眼レフを頂き、
それが切っ掛けとなり、写真の面白さにハマるにはそう時間はかからなかった。
山に一眼を持っていくなんて、考えもしなかったけど、
カメラを担ぎ、山で撮った写真を家で見ると、
登山家でカメラマンの気持ちが、少しわかったような気がした。
山頂の水辺。
紅葉の山並み。
山頂からの写真は、心をその場へと運んでくれる。
ひょんな事が切っ掛けで、ランディングネットを使っていただき、
そしてカメラの面白さを教えてくれた友人には、
感謝の言葉しか見当たらない。
本当にありがとうございました。
今年は何かを計画すると天候に阻まれ、
思うように外遊びが出来なかったが、
こうやって振り返ると、楽しい思い出ばかりである。
まぁ、最終的に楽しいで終われることは最高な事であると思うのである。
今年1年当ブログをご覧いただき、誠にありがとうございました。
皆さんの2017年はいかがでしたでしょう。
きっと百人百様の1年があったのだと思いますが、
それがどんな1年であったとしても、
来年は良い一年になりますよう、お祈り申しあげます。