郷の銀杏が色づき始める頃、季節は晩秋と呼べるまでになっていた。
朝は厚くなる上着、夕べは日は短くなる。
気持ちは過ぎし日の夏の思い出を思い返すより、
新年を意識できるまで季節は進んでいた。
そんな折、娘の友人家族とキャンプに出掛ける事となった。
一般的なキャンプのシーズンも終盤、
郷でも夜になれば冷え込む日も増えてくる。
そんな夜を野外で過ごすこの時期のキャンプは、
物好きと思う人も多いだろうが、虫も少なく、
テントの中は暑くなく、防寒さえしておけば快適とも思えるほど。
それは世間にかなり浸透しているのか、昨今のキャンプブームで
キャンプ場は多くの人で賑わっていた。
1泊2日、これと言って際だったエピソードもなかったが、
肌寒い夕べを子供たちの楽しそうな声を聞きながら、
自然の中で食べる夕食は楽しい物である。
翌朝、撤収までの間、
子供たちと青空の元走り回って遊ぶ。
晩秋の空、恐らく今年最後であろうキャンプを、
楽しんだ2日間でした。