年号が変わり、半年が経った。
令和元年、色んな出来事があった。
スポーツでは日本人の活躍が光った。
新時代にふさわしく、世界で日本人の活躍が光り、
今まで限界だと思っていた壁を乗り越えたように思えた。
増税、凄惨な事件、未曾有の災害、良い事も悪い事も
極端な出来事が沢山あった。
今年も振り返る時期がやってきた事で、
無事この季節を迎える事が喜ばしく思えるのである。
今年は週末になると雨になる周期に阻まれて、
思うような遊びができなかったが、
友人に勧められた、竿のリメイクをしたことで、
世界が広がった。
しかし、3月4月は雨による増水や、雪代で3連続ボーズのスタート。
せっかく新調したランディングネットも、
濡らすことなく令和が始まってしまった。
恒例のGWの遠征でようやく魚を手にすることができた。
リメイクした竿、ランディングネット、
この日の為に買ったルアーと、偏向グラス。
全てがこの魚で入魂された。
出来すぎにもほどがある。
もしかしたら、この魚のお陰で1年の運を使い果たして
しまった感はある。
他にも尺を含む、良い魚が釣れてくれた春。
思えば令和初でもある、初尽くしの遠征になった。
今年の夏は釣りも、山も、思うように行けなかった。
その理由は先にも書いた天候によるものだ。
週末になると降る雨。
そんな中でも友人と釣りへ出かけた。
歩いた先にある景色を友人と分かち合う。
そこで出会えた魚は、その苦労の分の価値は十分にあった。
渓流ベイト縛りなんて面白い遊びに誘ってくれた友人もいた。
二人で先行を譲り合い、釣れれば二人で喜んだ。
その光景はまさに、小学生だったころのそれだった。
思い出がぽろぽろとこぼれ落ちるように、
過去にも同じような記憶はあったのだけど、
どこか新鮮な出来事のように感じる、
不思議な感覚に包まれていた。
夏の遠征は原因不明の絶不調。
行く川行く川で苦戦を強いられ、魚の釣り方も忘れるほどの不調。
こうなると何が原因かなんて、解るはずもなく、
ちょっと良い魚が釣れたからって良い気になるなよと、
釣りの神様からおしかりを受けたようだった。
そんな中でも釣れてくれた魚には、感謝でいっぱいだ。
こういうあの気持ちを大切にしないといけないのだろう。
禁漁が迫る晩夏に、ずっと気になっていた地元の渓へ向かった。
急転直下の令和元年を象徴するかのような、大惨敗であった。
でも、それもまたあの釣れなかった頃の
始めたばかりの気持ちが蘇ってくるようだった。
初心忘れるべからず。
令和という新たな時代と共に、
初心に返ることのできたように思えた、一年だった。
来年も皆様、良い釣りを。