とある知人のメールで、藤の話を記事にするのを忘れていたのに気付いた。
今年の藤が満開の頃、全国で自粛を強いられたGWの真っただ中。
とある藤で有名な観光施設は、無人の園内の中、満開の藤をドローンで
撮影するなど、自粛期間中の人たちの癒しのお手伝いをしていた。
この藤が開花する期間には何十万人もの観光客が訪れ、
夜もライトアップするなど、例年であれば昼夜問わず多くの
観光客で賑わうはずであった。
せっかく咲いた花も、それを育てた施設の職員さんも、
もちろんそれに携わっている多くの人たちも、
鑑賞されることなく散ってしまう事はいろんな意味で
悲しい事だったと、テレビを見ながら思っていた。
しかし、無人の園内に広がった満開の藤を見て、
その施設の職員は「こんな光景は見られないと思う」と、
そんな貴重な映像の公開をしようと考えたのだと言っていた。
自然の環境にあるものは、人間より遥かに厳しい中で生活をしていて、
どんな災害や事件が起ころうとも、種を未来に残すことを考えている。
人間の生活は、少々豊かになり過ぎてしまったのかもしれない。
確かにこんなことを偉そうに書いている僕でも、
少なからず不満はあり、我慢しなければならない状況に
ストレスを感じる事もある。
しかし、こんな状況だからこそ、自然界に目を向けて
今自分がやらなければならない事をもう一度考えてみようかと思います。
昨年、庭木の1本が台風の被害で根元から折れた木、
一昨年、虫が付いたことで枯れてしまった木がありました。
折れた木は今年さらに根元から新芽を出し、
枯れたと思っていた木は、根本に種が落ちていたのか
新しい芽が出てきました。
全てがそういう風に割り切れる事では、もちろんありませんが、
まだまだ厳しい環境にいる方達には、乗り越えて新しい芽を出してほしいです。
今の状況は元に100%戻る事はないでしょうが、
その中で自分の楽しみや、出来ることを探すことが、
これからの私たちに必要なんだと思います。
一気に今までの我慢を爆発させては、今までの努力もふいになってしまいますが、
ちょっとずつ警戒しながら、経済のことなども考えて行きたいですね。
まずは人が集まり過ぎないところへ旅行の計画でも立ててみようかと思います。
今年の藤は花の全長が長かったです。
来年の春はどんな花を咲かせてくれるのか、今から楽しみです。