毎年、年数回キャンプに行く友人家族、
今年はこのコロナ禍で春、夏と、計画していたキャンプを
キャンセルする事3回。
この状況下では止む追えないのは重々承知の上だが、
そのやり場のないやるせない気持ちと言うのは、
今までの人生の中でも何物にも例えようのないもどかしさを感じた。
コロナも第二波が収束を見せ始めた頃、ようやくキャンプに行けることになった。
場所は秋のキャンプでよく使う海辺のキャンプ場。
昨年の秋にキャンプに行って以来の友人家族との再会である。
少しずつ冷え込みが強くなるこの時期、友人が春先のキャンプの為に
新調したストーブが遅ればせながら登場すると、
それを囲んで積もり積もった他愛もない会話が後押しするように、
日常のやるせなさを暖かいもので洗い流してくれるようでした。
今までであれば当たり前の事が、当たり前にできなくなっているこの状況下で、
今までとまったく同じとはいかないが、こうやってまた集まれた事が
本当にありがたいことだと感じた。
災害とは異なり、昨日までの日常が180度変わってしまうのではなく、
じわりじわりと日常をむしばんでいく、そんなやり場のない状況で、
こうやってまた集まれたことは、決して当たり前ではないと感じざる負えなかった。
楽しい時間、もちろん感染リスクを避けるため、野外であっても
その対策はしっかり行わないといけない。
そんなところが新しい生活様式なのだろう。
楽しい時間に水を差さないように、各々が意識し、注意喚起する。
未だに不慣れな面もあり、気が抜けて疎かになってしまう事もしばしば。
どれが正解かはわからないけど、そうすることで再び楽しい時間を
過ごすことができるのであるのだから、こんな煩わしさも
我慢出来て、いずれ感じなくなることだろう。
あっと言う間に楽しい2日間が過ぎ、恐らく今年最後のキャンプが幕を下ろした。
来年、どんな状況になっているかわからないけど、
来年も同じように毎年恒例が出来ることを祈るばかりだ。
その為に自分に何ができるか、そんな事を再び考える時間ができた
今回のキャンプでした。