毎日を明日なきものとして生きる

外遊びの楽しさを探すブログ

ただの釣り好きが山頂を目指す その1

すみません、このコロナ禍でネタも底をつきました。

過去の投稿で、繋ぎます。

かれこれ、7年前ぐらいの思い出です。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

無謀にも山登りの初心者が

日本最高峰へ挑戦する話です。



日本人のみならず、海外の人でさえも

知っている日本一高い山、富士山。

その山に登ろうと真剣に考えたのは

昨年の話である。

なんでそう思ったのかなんて

イマイチ記憶にない。

丁度北海道遠征のトレーニングがてら

山登りに数度行った直後であったのが

強いて言えば切っ掛けなのかもしれない。

いつかまた訪れるかもしれない北海道遠征のために、

自分の自信のため、通過点として富士山を選んだ。

日本最高峰に登れば何かの糧になるだろう。

その時はそんな風に思っていた気がする。


小学生から年配の方まで登る、登山者に

幅のある富士山なのだが、なにせ山登りの経験の少ない

僕にとっては体力的に不安があったが、

春先より近所の山に出掛けるなど

少しずつではあったが、準備もしていた。

最終的な目標の富士山の前に

最低でも2000m級の山に登っておきたかった。

そこで富士登山準備として選んだのが

長野と群馬を跨ぐ浅間山

その形は富士山にも似ていて、

本山は浅間富士とも言われている。

まさにうってつけとはこの事だ。


8月中旬

空が明るくなる時間帯に、登山口近くの

駐車場を出発した。

今回は浅間の外輪山の黒斑山へ登る。

浅間山の火口があるのは前掛山と言うらしい。


この日は朝のうちは雲が多いが、

天気は回復傾向にあるとのことで、

期待して挑んだのだが、ガスって視界は最悪。

それでも黒斑登頂までには濃霧も晴れると

信じて山頂を目指した。

イメージ 1

 

イメージ 2



普段なら気にも留めない足元の野草にも

カメラが自然と向く。

イメージ 3



黒斑山頂

晴れていれば山頂より目の高さに

浅間山が見え、眼下には谷に濃緑の森が

箱庭の様に見えるはずだったのだが、

視界は濃霧の白い世界が広がるばかり。

この時ばかりは日頃の行いを悔やんだが、

今更ジローである。


浅間外輪山で一番の標高の黒斑山は2404m。

その山頂より尾根づたいに現れるには

蛇骨岳、仙人岳と続く。

イメージ 4

 

イメージ 5




時折吹き上げる強風が霧を巻き上げ、

露出した部分はかじかむほど冷たい。

どんな山でもナメてはいけないって

事を再認識させるようでもある。

かと思えば霧が薄くなり、太陽が顔を見せると

今度はジリジリと夏の日差しが肌を刺す。

これらを体感することで教訓となり、

この積み重ねこそ経験値なのだと、

なんとなく成長した気分にさせてくれた。


尾根の行き止まりにあるのが、Jバンド。

イメージ 6




写真の矢印の方に進むのですが、

ホントに降りられるの?って不安になるような

心細い山道です。

Jバンドを下りきると、浅間山(前掛山)火口方面と

黒斑山へ登るルートに別れます。

火口まで行くと往復で二時間ぐらい掛かるようなので、

今回は帰り方面の湯の平経由で黒斑山を

別ルートから再び登ります。

イメージ 7




湯の平から草滑に入りますが、視界は一向に晴れず。

帰ってきて気づいたのですが

写真もほとんど撮っていませんでした。

この草滑が後半に差し掛かったところに

現れる難敵で、かなりの傾斜を登っていきます。

この草滑が黒斑山のもう1つのルート。

登りきったところで、体力もかなり消耗していた。

何しろ景色が見えないのはモチベーションが

持たなく、トレーニングの一環と

思っていたのだが、流石に気持ちも萎えてくる。

さっさと下ってしまおうと下り始めると、

少し視界が広がった。

イメージ 8




この時間になると登山者も増え、

行き交う度にこんにちはと挨拶を交わす

その行為がなんとなくほのぼのした。


標高が下がるにつれ、今はまだ8月だと

言うことを思い出させるような気温。

麓から上がってくれば高原の爽やかな風も

僕にとってはちっとも涼しくない。

ようやく駐車場までたどり着くと

登山者、観光客に混じり中学生の陸上部の

姿があった。

恐らく高地トレーニングなのだろうが、

駐車場の端に集合した後に、

ごみ袋を持って四方に散らばって

ごみ拾いをしていた。

僕の方に歩いてきた一人の男子中学生が

チーッス!と挨拶をしてきた。

僕もお疲れさん!と右手を上げ声を掛けた。

こんな自然の中でゴミを捨てる方が難しい。

山登りの後だからだけでない爽快な

気持ちにさせてくれた。

もう山なんか登らねー!って思いも過ったけど、

こんな気持ちになれるから、また登ろうかななんて

思うのかもしれない。

イメージ 9



山野草の本を片手に写真に納めた

花の名前を調べる。

それもまた山登りの楽しみ。

こうやって無事に1つ課題をクリアできた。

次はいよいよ日本一の山に挑戦する。