毎日を明日なきものとして生きる

外遊びの楽しさを探すブログ

登山犬

登山の途中で、たまに犬を連れた登山者がいます。

1人と1匹、登山の楽しみ方の1つとして、

以前犬を飼っていた者として、

そんな光景を見ると、とても微笑ましく、

また、羨ましく思えます。

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ある日の登山、下山途中に年配の方と、ボーダーコリーに出会いました。

僕を見て、少し警戒した様子。

おじさんと「こんにちは」とあいさつを交わし、

「触っても良いですか?」と腰を落とす。

手を出すと手のにおいを嗅ぎ、打ち解けるまでにそう時間はかからなかった。

聞けば、毎週末愛犬を連れ、低山を中心に出かけているそうだ。

まだ遊びたそうな犬と別れ、ちょっと離れて振り返ると、

犬もこちらを振り返っていた。

癒される山での出会いでした。

身近な川

地元に流れるいくつかの川、

子供の頃はよく釣りをしていた中流域も、

環境の変化と共に魚が居なくなったのか、

釣り自体の流行り廃りの問題なのか、

釣りをする人をほとんど見かけなくなりました。

自宅から歩いて行ける距離に、川が流れる環境があるだけに、

そこで釣りができれば、どれだけ釣りに時間を充てられたことかと、

よく考えてしまうのは、釣人なら誰しも考える事だと思います。

 

前回の釣行で、身近な川の源流域に入り、

幼魚の存在を確認したことで、

その先の支流を含む水系が妙に気になり始めました。

春先通った行き付けの川は、鮎釣りで賑わっている頃だし、

今年も冷水病が出ているかもしれません。

山歩きでも良かったのですが、

どうせ山を歩くなら、源流の散策をすることにしました。

場所は前回の釣行で、釣り止まった魚止めの堰堤の奥です。

 

朝一、前夜に地図で調べた、別の水系の様子を見に回り道します。

高原の朝はTシャツでは肌寒く、着るものの選択を後悔するのは毎度の事です。

しかし、現地に到着すると、水量の少なさに唖然としました。

確かに雨は少ないと言っていましたが、

平水位がわからないだけに、深追いせず当初の目的の川を目指しました。

 

目的の川に到着すると、すでに太陽は高くなっていて、

完全に朝マズメは逃してしまいました。

先を急ぐように支度を済ませると、山道を奥へと進みます。

山道の入り口に車両通行止めのバリケードがありましたが、

奥へと進むと崖崩れで道が塞がったり、崩落したりした場所があり、

あぁなるほど、と通行止めの真相を目の当たりして、

慎重に奥へと奥へと進みました。

 

この川の源流は谷が深く、川原へのアクセスポイントが

なかなか見つけられません。

そして砂防の堰堤は、前回釣り止まったその先に

いくつもの堰堤が存在し、魚を見つけるには

さらに困難を予想させました。

エントリーポイントを探して、ウロウロすること数時間。

川を目印にできる位置に山道があるので、

道迷いの心配はありませんでしたが、

うっそうとした山道をひとりで歩くのは、

いつでも心細いものです。

少しずつ山道と川の高低差がなくなっていき、

安全に降りられそうなアクセスポイントを発見しました。

始めてと言うこともあり、ワクワクとドキドキで、

川原に到着すると、どっと疲れが込み上げます。

ここまで数時間、ようやく本来の目的に辿り着きました。

 

両岸に高く張り出す木々が、源流らしい光量で、

水面を浮き上がらせる景色に、しばし見とれます。

岩が織り成すストラクチャーは、いかにも居そうなポイントが続きます。

いくつか連続した縁からは反応がなく、その先の開けたらところで、

コツンとアタリを思わせる感触が竿に伝わりました。

半信半疑、もしや!と言う思いと、いやいや・・・と言う思いが、

胸の内で交錯します。

何度かルアーを変えながら更に反応を見ますが、

その後は音沙汰がありませんでした。

 

1つ落ち込みを下り、その先の縁へ投げ入れると、

やっと明確なアタリを捕らえました。


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 実際釣りした時間は30分程度でしたが、

これで十分、こいつらがちゃんと居ると解っただけで、

満足した自分がいました。

次に来たときは、もっと一杯遊んでもらえればいいなぁと思いました。

 

先日の釣行で今まで入ることのなかった、

身近な川の源流域に、少なからず可能性を見いだす事ができ、

新たな楽しみも見出だせたようでした。

数や型に拘りが強い人には向かないこの釣り、

苦労の美化をするわけではないですが、

1尾の価値は人には決められないと思うのです。

山さんぽ

今年は憧れの山、どれかに登りたい。

いやいや、バックウォーター奥深くのあの沢で釣りがしたい。

そんな淡い妄想を抱くには、それなりの準備が必要で、

それが低山であったとしても、登ることに意味がある。

今年は幸いなことに、カメラと言う新しい趣味もできた。

それだけでも、山へ出向く意味を作ってくれたことは、

無精者の僕には良いことであったに違いない。

 

今回も身近な山ではあったのだが、

登るのは初めての山。

前の日の晩に夕立があったようだが、

本日は気持ちの良い天気となり、

日中は暑くなるだろうと想像できるほどの青い空に、

この日はなんとなくワクワクと胸を躍らせて、車を走らせる。

登山口の駐車場にはすでに数台の車が駐車されていたが、

人影はなく、すでに出発した後のようであった。

 

朝もやの中、徐々に太陽に角度がついて、

何でもない山道が、神秘的な景色となる。

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やや風も強く、昨晩に降った雨の量を思わせるほど、

道には雨水が流れた後があった。

太陽に角度が付き、風により朝もやがどいてしまうと、

何でもない景色に戻ってしまう。

 

徐々に勾配がきつくなり、濡れた足元は非常に滑りやすい。

慎重に足を運ぶものの、あっけなく山頂に到達。

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山頂まで最短ルートだっただけに、

途中はずっと木々に囲まれ、見どころの少ないルートだったが、

それだけに、山頂からの景色は特別な物があった。

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ちなみにすぐ先は断崖絶壁。

100mはあるのではなかろうか。

休憩がてら給水しながら、地図を開く。

あらかじめルートは計画していたものの、

様子を見て計画変更しようと、2ルートに絞っておいた。

ザックを再び背負うと、周回コースへ足を向け歩き出した。

 

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登りのような木々に囲まれた道と一変、

湿原の森のような景色が続く。

天気も良く森を駆け抜ける風が心地よい。途中にクリンソウが群生する場所があって、

ひとしきり写真を撮る。

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低山には低山の面白さがあり、

登山の楽しみ方も色々であると感じた山行でした。

魚を探す

今か今かと入梅に突入するのを匂わせる天気予報に、

貴重な週末の晴れ間を何に使おうかと考える金曜の夜。

山も良いけど、以前より気になっていた、

あまりに近い水系の原流域、ふと思い出してすぐに準備を整え、

翌朝の明け方には、水辺に立っていた。

そんな思い付きでもすぐ行ける、そんな『ホーム』とも呼べる、

身近な川を探しているのもある。

まぁ、魚さえ居てくれれば、釣果には拘らない。

なかなか釣れないながらも、わずかな時間で渓を感じられる。

そんな川を求めての探索でもあるのだ。

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この水系は定期的に放流はあり、

放流後しばらくは賑わう水系の上流部にあたる。

魚止めから上は放流はなく、人もいないだろう。

ホームにするにはまさに1人の時間を楽しめる、

条件が整っていた。

 

初めて入る水系は、いろんな意味でドキドキワクワクするものだ。

魚の存在はもちろん、危険、野生動物、霊的なものだったり、

事件的な事であったり。

とにかく山奥ってところは常に不安が付きまとうものである。

 

水辺に立てば、そんな不安もどこへやら、

お気に入りの熊鈴を高らかに響かせて、一路目指すは最上流部。

水の色はささ濁りのように白みを帯びているが、

何かの原因で濁っているわけでは無さそうで、

その水系の水色なのだろう。

 

水量も渕の水深も悪くなく、ここに居なければ

嘘だろって場所にも魚影はない。

やっぱり魚はいないのかと思うには、十分なシチュエーションである。

普段なら飛ばして先を急ぐほどの、小さな場所に投げ入れたルアーに、

底石の隙間からもんどりうって飛び出した小さな影。

 

掌ほどの小さなその魚は、僕の努力に応えてくれた。

 

時間帯か、そのエリアに何かがあったのかは不明だが、

1尾出た近辺で多数のチェイスバラシを得ることができた。

結局釣り上げたのは1尾のみ。

しかし、釣り上げた魚以上に、そこで産卵があり、

幼魚が育っている環境があると言うことの方が、

何よりの成果である。

いつかまたこの川を訪れた時、

もっと逞しい魚たちに出会えることが楽しみである。

 

早速

先日旅だった竹ランディングネットのオーナーさんより、

早速釣果の写真をいただきました。

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いつもは川の釣行が多いオーナーさんですが、

この魚は珍しく湖。

僕的にはレアな釣行での入魂だったので、

その辺も嬉しいことです。

 

次に出会う魚はどんな魚でしょう。

そんな出会いを僕も楽しみにしています。

 

身近な山に

季節外れの暑さに見舞われ、

初夏への移り変わりを感じる間もなく、

季節は次へと足早に過ぎ去ろうとしていた。

 

その季節に照準を合わせるかの如く、

冬の間に鈍った体に喝を入れに久しぶりの山登り。

今回は以前から気になっていた百名山の一つ、

関東平野の山間部の始まり、赤城山に登ってきました。

今回はただ登るだけでなく、鍛錬とある目論見があった。

それは、友人より譲り受けた一眼レフを持っての山登り。

良い写真を撮りたい願望はあったけど、

体力的にもカメラ1つの荷物はバカにならないと思っていた。

自分へのテストも兼ねて、難易度は低すぎず、高すぎずの山を選んだ。

 

日の出まじかに家を出て、登山口にほど近い駐車場に降り立つと、

長袖でもひんやりと肌寒い空気に包まれる。

今回飲み物の他に水をザックに入れ、自分を追い込んだ状態で山へ挑む。

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アカヤシオと言うそうだ。

写真を撮るために足を止め、セッティングをしながら

アングルを変えたり、ひとしきり写真を撮る。

今までスマホでササっと撮って、

足早に先を急いでいたのだが、

写真を撮ると言う行為は、休憩にもなり、

足を止め景色を眺めると、気持ちも安らぐ、

そんな効果もあるんだと、

今更ながら山登りの楽しさに気づいたのである。

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生憎遠くは霞んでいましたが、僕にしてはまずますな眺望。

ここまで来ると太陽が高くなり、日差しが強くなってくる。

久しぶりに大量の発汗で、かなり体力も消耗してました。

 

フウフウ言いながら登っていくと、

やたら近いところで野鳥がさえずっている。

ふと道の先に目をやると、

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巣材を集めるヒガラに遭遇。

一心不乱にシャッターを切るものの、

これが今の限界です。

 

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こちらも一生懸命巣材を集める、

ジョウビタキの女の子。

鳴かずにすぐそばの枝にとまっていてくれて、

写真を撮り終えるまで待っててくれました。

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山頂付近の鳥居で飲み物を入れ替え、

すぐに出発しますが、この日は日曜日。

続々と登山者がすれ違います。

 

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下山途中から見える赤城神社

降り始めると、石がゴロゴロして、かなりの急こう配。

ですが、シーズン初めにもかかわらず、

足も痛くならずに無事下山。

ですが、翌日の筋肉痛は、文字通り鈍りを痛感する結果となりました。

さて、次はどこに行こうか楽しみなところです。

竹ランディングネット No.10

ここ数年は、年1本ペースの竹ランディングネットの製作。

なので、なかなか上達しないハンドメイド。

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今回のランディングネットのオーナーは、これが2本目となるいわゆるリピーター。

作り手にとっては、この上ないオーダーである。

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間口は45cm。

網の色はオーナー希望のエンジ。

ショートグリップは、もはや僕の好みの押し売りでもあるのだが、

銀毛化した遥かな旅をしてきた魚を狙うのには、

携帯性も必要不可欠と考えた。

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10本目となる竹ランシングネット製作は、今年で5年を過ぎた。

今回のランディングネットは、どんな魚とのドラマを共有するのだろう。

そんな事を考えながら、また次の構想を膨らませるのでした。

 

良い時を共に。