何に向けてかはわからないが、より険しく、厳しい山行にも耐えられるよう、
あまり期間を空けないように山へ行くように心がけている。
しかし、野暮用やら天候やらでなかなかうまくいかないのだけど、
それでもそう思うことが肝心と、自分の中で自分の言葉を噛みしめたりする。
天候で言えば、異常なほどに暑い4月の末。
近くの低山に向かった。
良い山だと評判は聞いていたけど、初めて登るその山道は、
綺麗に整備されていて、林業との共存がそこには見られるようだった。
平地では真夏のような気温であっても、
山の木の芽はまぶしいぐらいの新緑で、
木々はちゃんと季節を感じてるように思えた。
僕にしては珍しく青空の元の登山。
カメラ片手にところどころで足を止め、
撮影をしていると、山に登る楽しさみたいなものが
湧き出てくるような気がした。
恐らくヒガラだろう。
大きな声で唄いながら、せわしなく木々の間を飛び交う姿に、
しばらく見とれていて、シャッターを切るのを忘れていた。
陽の光が地面にまで届く見通しの良い森では、
野鳥たちの声も良く通るのだろう。
こんなに見渡せても、鳴き声だけで姿を見つける事が出来ないでいた。
そんな事をしていると、ほどなくして登頂。
少し開けたそこには数組の登山者の姿があった。
僕も、コンビニのおにぎりで軽く昼食。
目の前に広がる広大な景色をおかずに、
ここ最近で一番うまい昼食を食べた気がした。