長梅雨が明けたと思えば、連日の猛暑に覆われた日本列島。
この時期はこんな気温だったのかと、
昨年の記憶を辿るけど、毎年異常気象と騒ぎ立てられ、
暑かったような、今年が特別なような、記憶もおぼろ気になっていろる
そんな今日この頃である。
春先に痛めた膝と、遅れた梅雨明けのお陰で、
今年の初登山が大きく遅れてしまった。
高山での良い季節なんてあっという間で、
後何ヵ月も無いのに今頃今年初なんて、
完璧に出遅れである。
しかし、天候は自分の力ではどうにもならないにしろ、
体調は自分でコントロールできることは多い。
そんなところでも、日頃自分の体を気に掛けなければなんて
思ったりするのである。
膝のリハビリも兼ねて選んだ今回の山は、
長野と群馬に股がる、四阿山。
日本百名山に名を連ねる山で、
今年初登山にしては良い山である。
今回は菅平牧場の登山口からエントリー。
少し遅めのスタートで、駐車場で準備を始めた時には、
汗ばむほどの気温になっていた。
登山口から見た山頂は、ガスでその姿を見ることはできなかったが、
麓の方は徐々に視界が開け、今日も暑くなりそうだと予感させた。
太陽が雲に隠れている時は、涼しい風が汗ばむシャツをすり抜け、
とても心地よい、「あぁ高原だなぁ」と思わせてくれるのだが、
一度太陽が顔を覗かせれば、ジリジリと肌を刺し、
途端に汗が吹き出し、顔より滴り落ちる。
比較的なだらかで、裾のが長い山の形をしていて、
登っている背面には麓の町や、高原の畑が望めて、
標高が上がるにつれ、その展望はさらに広がっていく。
視覚的に標高が上がっていく様が感じられると、
登山って良いよねってなってくる。
実に単純なものである。
膝の具合を確認しながら、ペースを抑えつつ登っていくと、
第一チェックポイントの根子岳に到着。
比較的広いスペースの山頂には、数組の登山客が休憩していた。
そこから隣に見える山が、四阿山である。
日差しは強くても、吹き抜ける風が心地よいのは、
日陰が無い山頂ではかなり救われる。
ここまでは準備運動みたいなもんで、
地図上ではここからアップダウンは辛そうで、
汗が冷える前に四阿山へ向け出発した。
森林帯にはいり、登りに切り替わる。
前日夕立があったと登山者から聞いた、
その湿気と高く上った太陽のお陰で、
森の中はまるでサウナのような熱気。
すれ違う登山者が口々に「蒸し暑い」と言っていた。
徐々に背の高い木が姿を消し、
ちょっとした開けたスペースも現れてくると、
山頂が近づいてきたことを知らせてくれる。
ほどなくして山頂に辿り着いた。
ちょっと早めの昼食を取り、早めに下山しようと出発。
いつもならここで地図を確認するところだけど、
地図を見ることなく出発したのがまずかった。
ルートを間違え、結局45分ほどロスしてしまうことになる。
今回は体力的にも余裕があるコースだったので、
結果的には問題なかったけど、
今後の良い教訓になりました。
急がば回れって言うやつですかね。
後半暑さからくるバテが多少あったものの、
心配していた膝の痛みもあまり出ず、
全体的に見れば良い山行になりました。
ほぼコースタイム通りで、この調子で今年の終盤も
山に登れればと思っています。
最後に牧場の売店でまんまとソフトクリームにつられ、
クールダウンして帰路に着きました。
次はいつ、どの山へ行こうか、今から楽しみです。