毎日を明日なきものとして生きる

外遊びの楽しさを探すブログ

台風

令和に元号が変わり、大きな災害を日本にもたらした台風。

1つは送電線をなぎ倒し、もう1つは広い地域に水害をもたらした。

その前にも立て続けに発生した台風は、記録的な豪雨を記録したのも

令和になってからの話だ。

短時間の豪雨は今や珍しくなく、どんな場所でも起こりうる

自然現象となってしまった。

 

地球全体での雨量は変わらないのだと言う。

その雨量が短期間、局地的に降るようになってしまったのは、

温暖化に関係があるようだ。

例えば、雨季と乾季がある地域が、雨季に雨が降らなくなったとすれば、

その他のところに、雨季の分が降るという仕組みだそうだ。

データ的なもので説明されておらず、いまいち腑に落ちない部分も

あるのだが、地球上の水分は大気圏外から出てしまう事も、

入ってくることもないのだから、なんとなく理解はできる。

 

台風19号は歴史的にも大きな被害を広い地域にもたらした。

僕の住む地域も下流の合流地点で川が氾濫し、

避難した知人も多くいた。

僕に馴染みのある長野に関しては、堤防の決壊により

未曾有の被害をもたらした。

友人の話では、僕が良く釣りをした場所は、

影も形もなくなってしまったという。

それ以上に多くの住民の地域や畑も失い、

そればかりだけでなく、尊い人命も流し去ってしまった。

 

そんな中、群馬の北部に新設された、「八ッ場ダム」の

話が紙面に取り上げられていた。

八ッ場ダムが完成し、貯水試験の為に貯水を開始した。

バックウォーターを完全に堰き止めダムに貯水すると、

通常2~3か月時間を要するという。

しかし、台風19号の雨量で、その水位は1日にして

満水状態になったそうだ。

そのお陰で首都圏への水害も緩和されたという内容だった。

八ッ場ダムと言えば、税金の無駄遣いと一時工事を中止した経緯がある。

それが政権が交代し、完成までこぎつけたのだが、

こんな形で再び注目されるとは思ってもみなかった。

僕は自然は好きだし、その景観や仕組みを人の手で変えてしまう事に

抵抗はあるものの、そこに住む人たちの命の危険の芽を摘むこともまた、

人間の使命なのかもしれない。

これに関しては賛否はあるだろうし、八ッ場ダムの話が本当に効果が

あったのだとしたら、多くの命を未然に守ったとして自分の中で理解はできる。

八ッ場ダムができた事により、ダムの底に沈んだ地域もある。

それを人柱いう人もいるけど、過疎化が急速に進む地域で、

その地を離れる良い機会だと考える人もいることだろう。

それに関しては当事者ではないから、滅多なことは言えないけど、

何が正解なんてないのではないだろうか。

少なくとも、今回の件で八ッ場ダムも報われたのではないかと思う。

 

今までも思っていたことだが、こんな時ネットの情報は

まだまだ本当に必要な情報が少ないような気がする。

こんな時こそ情報の所在を明確にし、本当に必要な情報を

解り易いところに置いてほしいと思う。

例えば、ボランティアや救援物資の受け入れ先など、

こんな情報社会になっても、まだまだ足りていない気がする。

しかし、会社でも、自治体でも、安否確認がネットで行えたり、

災害時の連絡が取りやすくなったりと、昔と比べれば

情報の面で孤立するようなことは少なくなったような気がする。

 

ボランティアに関しては、一般の受け入れを同一市内に限定する

自治体も多くある。

あとは事前にボランティア団体への登録しておくなど、

誰でも参加できるところは少ないようだ。

この背景には一般のボランティアへの二次災害回避、

ボランティアを装った火事場泥棒的な輩もいるのかもしれない。

とても複雑な気持ちになる。

しかし、ネット基金など、寄付をしやすい環境であることは、

すごく嬉しい事である。

東北大震災以降、急激に広まった気がする。

色んな団体があり、被災者に対するものはもちろん、

行き場を無くしたペットに対する者もあった。

それらを寄付する側が選べるのは、

進歩しているなと感心した部分である。

 

もちろんまだまだな部分もあるものの、

良いところ、悪いところを含め、良い方向に向かっている

感じを、災害を通じ感じた部分でした。

 

一日も早く穏やかな日常が戻りますよう、

お祈り申し上げます。

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