家の庭には藤棚がある。
棚自体は僕が子供のころからあるのだが、
藤を植えてから4年目の今年は、お花見を楽しめるぐらい花が咲いた。
歴代の棚には、ブドウ、ヘチマ、キウイ、アケビと多種多様。
なりものは食と言う面でも楽しみがあるが、
食べきれないほど生ってしまって、地面に落ちると見た目も悪くなってしまう。
数年前、何か棚に植えるのに、何かいい物はないかと探していたとき、
近くの公園のベンチの上に、藤の花があった。
風に揺れる優雅な面持ちを見て、鉢植えになっていた藤を地植えにした。
若い頃は草木や、まして花なんぞに全く興味が無く、
知っている花などタンポポ、ひまわり、チューリップ程度のものだった。
実家の植木をいじるようになって8年ほど。
なんとなく花を見ていいなぁと、思う事も多くなった気がする。
釣りや山が好きになったと言うところでも、
自然に受け入れられたのだろう。
北海道の友人は、道端に咲いている花を見て、
聞いたことのないような名前が、彼の口から出る。
そんなのがカッコイイと思ったのも、
意識の中に刷り込まれている気がする。
大きい割には大人しいクマ蜂。
こんな情景を見ると、春も本格的になってきたと感じるようになりました。