年末の話ですが、例年通り植木の剪定をやってました。
親父が亡くなり、代わりに始めた庭木の剪定も10年やっています。
最初は嫌々始めたのですが、今ではだいぶ板に付き、
なんとか庭木も形を留めています。
まぁ、今でも嫌々な部分はあるのですが、
以前よりは面白い要素が見えてきたような気がします。
剪定鋏は親父が使っていたもので、今でも手入れをして使っています。
それに付いていた革製のホルダーの糸の部分がほつれてきてしまいました。
一度ほつれると、その部分に鋏の先が引っ掛かり、
糸がどんどんほつれてきてしまいます。
一昨年辺りから気にはなっていたのですが、見てみぬふりをしながら
いよいよ鋏自体が落ちてしまうようになり、
ようやく重い腰をあげました。
まぁ、そんなに大したことではないのですが・・・
昔、仲間内で革細工が一時期はやって、パスケースや財布、
キーホルダー、ベルト、タバコケースなど、
色々作った事があります。
作品は当然のことながら素人レベルでしたが、
何かを作る、作る事ができる楽しさみたいなものは、
今思えばこの辺から生まれてきたのかもしれません。
革細工をやらなくなって、もう20年くらい経つでしょうか。
当時持っていた道具は知り合いに譲ってしまって、
さてどうやって修理しようかと考え、部屋をあさっていると
丁度良いころ合いの物を見つけました。
赤い糸はランディングネットの網を編むクレモナの糸です。
太さも強度も丁度良く、何しろ余った糸の廃材利用なので、
持ってこいの材料です。
こんな時貧乏性、断捨離に不向きな性格で得する瞬間です。
古い糸を全て取り除いて、半分縫いました。
今回はもともとあった縫い跡をただ縫うだけで、
大したことはないのですが、穴に対して糸が少々太かったので
ちょっと難儀しました。
何はともあれ完成。
たまたま沢山残っていた糸が赤だったので、何も考えず使いましたが、
色は赤じゃない方がよかったなぁと言うのが反省点です。
なんだか久しぶりに革細工やってみようかなぁなんて、
気にさせた出来事でした。