夏には毎年恒例の遠征へ。
今年は空梅雨で、どこに行っても渇水状態。
いつになく厳しい釣りを強いられることが多々あったが、
それでもそんな時でなければ出会えない魚に、出会う事もあるのだ。
久しぶり
そんな言葉が意識せずとも出てくる、そんな魚がここにはいる。
いつか、ある意味諦めみたいなものを抱いていた。
楽しければよい、魚との出会いだけを楽しみに釣りを続けていくうちに、
自分には到底出会えない魚の存在があると、諦めていた。
未明より断続的に降り続いた雨で、一度は諦めたこの日の釣行だったが、
何かに引き寄せられるように、車を走らせた。
迷走するように濁りの入った川を後にして、
濁りが入っていないだろう川へと向かった。
周囲が明るくなってからは落ち着いていた雨が、
断続的に落ちてくる。
短時間の勝負になりそうだ、強弱を繰り返す雨脚が、
そう思わせるには十分すぎた。
手早くここぞと思ったポイントだけを打って行く。
過去何度この川のこのポイントを打ったポイント、
同じように打った1投であったが、今年初めに再開した友人から
使い方を教えてもらったルアー、その使い方が今までのそれとは
違ったところだったのだろう。
これが、この後の釣りへの考え方を大きく変えた。
それだけ大きな出会いだった。
手が震えるほどの感動。
この写真を見るたびに、あの時の感動が蘇る。
そんな出会いのあった今年の遠征でした。
シーズンも終盤。
初夏に共にした友人と、シーズン最終戦に挑んだ。
前回見ることなく終了した、上流域まで登りつめる。
魚の気配は無く、思った通りの釣りはできなかったけど、
それでも素晴らしい魚との出会いがあった。
今年は友人との再会が、釣りの大きな転機をもたらしたと言っても過言ではない。
毎年この記事を書く時は、人との関わりと、自然との関わり、
そして魚との関わりを感謝することが多い。
しかし、例年にも増して今年は強くその思いが強い年になった。
こんな僕であっても、そうやって関わりを持ってくれる人や
その他の事があるのは、本当にありがたい話である。
こうやって無事に振り返る記事を書き終えた時、
今年も無事終わったなぁと言う気持ちにさせてくれる。
それと同時に来年を思い描く事が、恒例になっているのに気づいた。
皆様も来年のこの時期に、振り返る事が多くある1年を過ごして下さい。