前回まで生態系の安定と言う事を考えた。
それに付随して今度は人間の『未来』を通じて、
我々が住む星、地球の未来の話をしようと思う。
トンガ近海の噴火は衝撃を受けた。
改めて、何億年の歴史を持つこの地球が、今も尚生きている事を実感した。
地震、台風、土砂崩れ、大雪、ウィルス・・・・。
近年様々な災害が我々の生活に脅威をもたらしている。
我々が確実に知りうる歴史は数百年規模と、僅かな物であるが、
その中でも災害の脅威は数多く存在した。
その度に多くの犠牲を払い、英知を絞り出して
今日まで人間の営みがあるのは、先人たちの努力があったからこそだと思う。
水害に備え、川を堰き止めたり、堤防を作った。
地震には耐震と言う技術を生み出し、津波にも耐えられる堤防を作った。
医療は飛躍的にその技術を進め、将来はさらに寿命が延びると言う。
世界の人口は2050年には90億人を超えると言われているほどだ。
そんな事を考えている時、ふとあることが頭を過った。
人間は力の無さを知恵と言う武器で補い、生態系の頂点にいる。
しかし、生態系の上位にいる人間が数十億となり、
頂点にいることが徐々に難しい環境にいるのではないか?
人間には倫理観があるし、共存と言う選択肢が持てる生物である故に、
共食いなんて事は無いにしろ、かつてはその知恵を使いあらゆる
抗争をもたらした過去もあるが、その均衡を保とうと努力しようとしている。
もし、人間以外に生態系の頂点に立つものがいたら、人間の未来はそうなるのだろう。
もし、人間がその生物に危害を加えることがあれば、その生物は
いったいどうするだろう。
もし、その生物が地球だったら、人間はどうなるのであろう。
人間は、そんな危機に今、直面しているのではなんて、
漠然と思うのである。
自分に何ができるか、最近はその答えを考えることが多くなった気がする。