自分では何十年ぶりかにプラモデルを買った。
子供が小さい頃に一緒に作った事はあるのだが、
自分で作るための物を買ったのは、記憶がないぐらい前になる。
流行っていて、僕らの世代なら1度くらいは作ったことがあるだろう。
当時は1つ300円ほどで、接着剤を使い、色も付いていなかった。
関節の可動部も少なく、ほとんどが直立の状態。
プラカラー(プラモデル専用の塗料)で着色するのだど、
綺麗に着色するテクニックも無ければ、何色も色を揃える小遣いも無く、
はみ出しまくりで色も足りない、なんとも無残な
仕上がりだったのを思い出す。
何体作ったかわからないほど作ったなぁ・・・。
その後は車やバイクなどに作るものは変り、
バイクに乗るのも好きだった事もあり、
大人になってからも何台か作った。
この時は自分の憧れた名車や、レーシングマシンなど、
作るものが変わったけど、何かを作りたいという楽しみは
プラモデルから続いていたのかもしれない。
先日大手家電量販店の玩具売り場を通りがかった時、
大量に陳列されたプラモデルの中に、気になるものが目に留まった。
僕の愛車JB64である。
奇しくもボディーは同色。
僕のヤツは屋根が黒で、完全に一致ではないものの、
思いっきり衝動買いしてしまった。
ボディーは着色されており、接着剤も不要。
ステッカーはデカールシートではなく、そのまま張れる。
余談だけど、デカールシートと言ってわかってしまった人は
デカールシートの悪夢を共感できるだろう。
それにしてもよく出来ている。
昔は技術的な部分で、今よりアナログな部分が多かった。
プラスチックの成型技術や、金型を作る技術も、
現代とは比べ物にならなかったと思う。
現にアニメが元のロボット系プラモデルで、
実物と似ても似つかぬ風貌だったり、胴体のメカメカしい
エッジの効いたフォルムではなく、ずいぶん端折って丸みを
帯びていたりと、子供目線でも「ずいぶん違う・・・」と
思った記憶もあった。
せっかく楽しみにしていたキャラクターのプラモの発売で、
ウキウキしながら家で最初に箱を開けた時の、
何とも言えない気持ちは忘れる事はないだろう。
っとまぁ、久々に童心に戻る事ができたオッサンの話でした。