今年も1年を振り返る時期がやってきた。
ブログでその年を振り返る記事を書くことは、かれこれ13年になるだろうか。
ふと立ち止まり、時に振り返ると言う行為は、
次に進むために必要な事だと感じることがある。
とは言う物の、今年1年外遊びの機会は驚くほどに減り、
家族と過ごす日々が多かった。
今年の初めから、コロナの感染者数が過去最高を塗り替えながら、
一進一退我慢の日々を強いられた1年だった。
今でこそ感染者数は一気に減少したが、
今年の初めに希望的観測は除いて、この状況を予測できなかった人が
殆どだったであろう。
喜ばしい事ではあるが、もう少しの間、慎重さを持っていたいと思いました。
今年1年、釣りに出かけた回数は3回。
このブロブの前身のブログから13年の中で、過去最低の回数である。
もちろんコロナの影響もあるのだが、週末の釣りを考えても、
楽しいと思えなくなってしまった事がこの釣行回数に表れていると思う。
だからといって、釣りを飽きてしまったとか、嫌になったわけでは無い。
今は少しずつ、オフシーズンに思う、来年の釣りを思い浮かべる時間も
増えてきた事に喜んでいる自分がいる。
今年は毎年恒例の海に行った際に釣りをしただけだった。
海に到着してからも、なんとなく気が乗らなかったのだが、
娘を釣りに誘うと付いて来てくれると言うので、
何も考えなくて良い堤防釣りに出かけた。
この釣りは云わばリハビリ。
荒んだ心の癒しである。
竿頭の娘は小物を数匹と、僕はボーズを喰らった。
夕方にかけ潮はいい塩梅だったが、お腹が空いたから帰ろうと、
同行者の気分の良い時に上がるのも、良い釣りのポイントだと思う。
夏の渓は最高なのだけど、魚は僕に冷たい。
前の晩、あれやこれや考えた妄想はことごとく砕かれ、
汗で濡れたTシャツが重く感じたりする。
お気に入りの川、お気に入りのポイントで、
お気に入りのタックルを使い、お気に入りのルアーに反応があれば、
そんな苦労も、川の流れに飲み込まれて消えていく。
その瞬間、外に出るのが億劫になっていただけで、
やっぱり釣りが、そして外で遊ぶことが好きなんだと思い出した。
少ない思い出が染み渡るような1年だった、そんな気がしています。
携帯のアルバムをスワイプしても、出てこない魚の写真。
そんな中、その少ない写真が、小さな宝石のように輝いているように見える。
それだけ、僕にとって今までにない年だったのだろう。
この1年を振り返る記事には、毎年色んな事への感謝があったような気がするが、
やはり人との接点が少なくなったと共に、その感謝も薄れていたのかもしれない。
来年の1年を振り返る記事には、沢山の魚が躍らせられるよう、
色んな事に感謝ができるよう、来年に向け気持ちを切り替えて
いければと思います。