初めてウエダの竿を手に入れてからもう十数年経過した。
その時感じたその鋭さ、その強さは感動すら覚えた。
今まで感じた事の無いような繊細さと、強さは僕が使ってきた竿の中で今でもトップ5に入る。
初めてウエダを知った時、このメーカーの他の竿も気になってカタログのラインナップに胸を躍らせた。
当時はルアーに夢中だったので、ルアーロッドばかり気になっていたが、いつかフライをやるようなことがあれば、その時はウエダの竿を使いたいなぁと考えていた。
しかし、ウエダ撤退を機にその夢は果たせない物になってしまい、僕も諦めてしまっていた。
そんな折、友人の勧めもあり、ウエダの古いブランクスを使ったルアーロッドを作ったことで、僕が知らなかった昔のラインナップを知る事になる。
それがウエダが誇る名竿、スーパーパルサーと言うシリーズである。
その竿は知れば知るほど、使えば使うほど、その奥深さを思い知らされた。
現代の竿の性能と遜色ないように感じた。
あくまで僕が使う事が前提での感想だという事は付け加えておくが、決して大袈裟に言っているわけでは無く、本当によく出来た竿である。
近年はコロナの影響もあり、釣りに行く機会が減ってしまった。
そんな中、自分の中での釣りへのアプローチが変わっていったように感じることがあった。
それは悪い意味ではなく、少し距離ができた事で見え方が変わってきたと言った方が適当だろう。
そして、釣りとの関わり方、それを通じ自然との関わり方に通じ、ルアー一辺倒だった釣りのスタイルにまで影響を与えたような気がする。
その気持ちの移り変わりは、少し前の記事でも触れたが、テンカラや、昔少しだけやった事があるフライにまで改めて挑戦してみようかと思えるほどだった。
色んなタイミングがあってこの竿を手にすることになった。
UFM CFⅡ 7540
まだ、フライを始めるだけの準備ができていないが、その時がいつ来ても良いように、準備だけは抜かりなく進めていてればと思う。