運命というのは時に過酷で、時に残忍なものである。
今までなんとか感染せずにここまで来たが、遂に子供が陽性者になってしまった。
コロナも徐々に変異し、感染力は高いものの、当初の重症者のリスクは低くなり、少しずつ『一般化』してきたと感じられるようになった。いつ、どこで感染してもおかしくないくらい身近なものになり、近所や会社内でも陽性者が珍しくなくなった。
子供は今年高校受験。振り返れば中学の3年間はずっとコロナと歩んでいた。それは全国の学生が同じ思いをしているので、決して我が家だけの問題ではないにしろ、入試を控えたタイミングでのコロナ陽性は、親としてどうして守りきれなかったのかと言う気持ちで、いたたまれない。一番ショックを受けているのは本人なのだけど。僕がこんな気持でいてはいけないのもわかっている。だけどさ、そんなのアリなの?って思えてしまうのだ。なんで、僕じゃなかったのだろう。なんで、子供で、しかもこの時期なんだろうって思ったりする。
天災、争い、病気、事故・・・。世の中にはもっと辛い思いをしている人がいるということはわかっている。受験だけが全てではないのも承知の上だ。
だけど、だけどさ、あんまりじゃないかって思う。
学校と塾の行き来だけで、遊びたい気持ちを我慢して出かけず、休日は家から出ないで勉強して、それでも目標にあと一歩のところまで来ていたのに、あんまりじゃないか。
こんな世の中を生きる上で『仕方がない』ことなのかなぁ。
何悪いことしたっていうんだ・・・。
この記事が更新される頃には全てが終わって、卒業式を迎えている頃だろう。
そして、また春が来るのかなぁ。