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外遊びの楽しさを探すブログ

カルカッタコンクエスト1

もう10年以上僕の愛機であるカルカッタコンクエスト51S

当時あまり浸透していなかった、軽量ルアーをベイトで投げると言う

コンセプトの元にリリースされたリールである。

カルカッタコンクエスト50をベースに、シャロースプールを搭載し、

細糸の使用を前提とした、最大ドラグ力2.5kgと言うスペックに

胸が躍ったのを覚えている。

当時ダイワで、リベルトピクシーもあったし、

その後同じボディーでドラグがフェルトを使った、

プレッソなんて言うのもあったけど、見た目の存在感、

所有感みたいなものは、カルコンの方が上に感じた。

 

ピクシーもカルコンも従来のシリーズでは、

ターゲットがほぼバスだったのに対し、

トラウトもターゲットになっていた。

しかし、その当時の渓流トラウト事情は、フローティングミノー、

スプーン、スピナーと軽量のルアーばかりで、

管釣りに至っては、2g程度のスプーンをベイトで投げるには、

かなり難易度は高かった。

それに、リールは軽量ルアーに適した物があっても竿が無く、

魚を釣るレベルの距離に投げるには、かなり困難であったと思う。

近年のベイトフィネスブームは、リール本体の性能だけでなく、

竿やライン、釣り方など変化がうまくかみ合った結果ともいえるだろう。

 

僕がカルコンを手にした頃なので、もう10年以上前の話になる。

当時、軽量ルアーをベイトで投げるのに、躍起になっている人たちがいた。

まだSNSなんてなく、ブログがそのコミュニティになっていた。

その頃、一般的には軽い物をベイトを使って投げる事は無駄をされていた。

僕も当時、「スピニングの方が釣りやすい」、「なぜそんな事するのか?」、

「カッコつけているだけだ」なんて事を言われたことがあった。

その当時、僕はまだまだ釣りが下手で、いやそれはいまもだけど、

ベイト特有のトラブルで、魚を釣る事さえままならなかった。

なのでそんな事を言われたとしても仕方がなく、

ただそれが自分の1番やりたい事だという事に変わりなく、

それだけが原動力となっていた。

その頃、そんなニッチな世界で楽しむ人たちのブログを読んでは、

参考にしたり、同じ事を考えている人がいると、心の支えになったりした。

スプールを組み替えたり加工したり、オリジナルの竿を作ったり、

計算式を使って論理的に軽い物を飛ばすにはと考えている人もいた。

ラインにPEを使い始めたのもその頃だった。

そこには既成概念に捉われず、自由な発想な人たちがいた。

 

渓流ルアーで言えば、ヘビーシンキングが徐々に浸透していき、

ほどなくして、交換用のシャロースプールを発売するメーカーも現れ、

竿のメーカーからも少しずつ軽量ルアーを投げる為の竿が発売され、

大手2社は競ってベイトフィネスを押し上げて行った。

今や渓流でベイトを使っている人も良く見かけるようになった。

この10年で釣具もだいぶ進化したと思う。

 

まだ、カルコンの思い出が話きらないので、

次回は当時どんな釣りに使っていたなんて話をしたいと思います。