毎日を明日なきものとして生きる

外遊びの楽しさを探すブログ

6月の渓流

この川に来るのは何度目だろう。大自然の中で釣りをするというコンセプトにバッチリハマるのがこの川である。最初に訪れた時も今回と同じ友人の案内だった。どこに行こうかとLineでやり取りしている時に、なんだかんだ言って「はずさない」あの川へ行こうという事になった。最近はお互い釣りに行ける時間が限られてしまい、探索に時間を費やすことに消極的になっている。どうしても「置き」に行ってしまうのだ。

自分の中では「置き」に行ったポイントセレクトだったが、実は友人が単独で探索に行ってくれていて、同じ川でも初めてのポイント。そんな場所を惜しげもなく案内してもらえるのは本当に嬉しい。

この日の最高気温とはうらはらに、川の水はまだ冷たかったが、水の色は笹濁りで釣れそうな色に見える。藪こぎしながら河原を目指すと、遠巻きに見えたその川が近づいてくる。久しぶりの山歩きに体温が上がり、ジャケットの中はとたんに汗ばんでいた。

 

朝はいまいち反応が薄く、追ってくる魚も無い。ポイントを上流に移しながら、ルアーを取っ替え引っ替え、探り探りの釣りを続けていく。そんな中友人は小型ながら着実に釣り重ねていく。なるほど、今日はああ言うのが当たりなのかな?と思ったが、自分のルアーケースの中にはそれに近いルアーが無いものがなかったと言うのもあるが、自分は友人とは違う答えを見つけ出そうと、試行錯誤を繰り返した。

この写真の後、友人に尺が出た。

 

気温の上昇の影響か、徐々に魚の動きが出てきたようだ。ようやく僕にもアタリが出たものの、結構良い形をバラしてしまう。3投して3アタック、興奮は最高潮。こんな時同行者がいると一喜一憂にも花がある。

あーでもない、こーでもない。真剣に今の状況に合わせるための方法を語る。あそこの方が釣れそうだ、あの根の裏を通して・・・なんて、そんな答え合わせをできるのが仲間との釣りの楽しいところだ。

 

そんな中ようやく僕にも待望の1尾が出たものの、写真を撮る前に逃げられてしまう。時計の針は昼近くなり、ポイントも最後が見えてきた。少し足場が高い場所を先に僕が入らせてもらった。数投の間に、何度かのチェイス。足場が高く、足元もまで見せて食わすには僕の腕では難しい状況。こんな時は素直に場所を交代して、自分とは違う釣り方に託すのが得策だ。そして、そんな状況で結果を出すのが彼である。すかさず僕は下流に走り、ランディングをスタンバイする。

いかつい顔のイワナ。こんな魚に憧れた、そんな魚だ

ランディングネットが僕のなのは、こんな経緯がある。それはそれでまた思い出だ。

 

そして、ここからはアディクショナルタイム。

買い加えた僕のタックルで、投げてみてと友人に渡すと、わずか2投で釣って見せた。さっき僕が釣った魚が、写真に収められなかったのでとりあえず記念撮影なのだが、タックルは僕で、魚は別人と言う、知る人しか解らない面白い記念写真となった。

このポイントはあらゆる危険を伴いう場所、僕は連れて行ってもらったので不安はなかったが、ここを探索した友人は凄いと思う。そして、そんな危険を冒して探索した場所に、場所を惜しげもなく僕を連れてきたことに心から感謝しています。

これからも楽しい釣りをしよう。