僕が昔からお世話になっている釣具屋の店主がいる。その店主がとあるメーカーのルアーのオリジナルカラー、いわゆるオリカラってヤツを期間限定で販売し始めてもう8年ぐらい経つだろうか。一時その店主とは会えない時期があったものの、昨今SNSというツールは劇的な再会を繋げるものとなった。一昔前であれば、連絡先も知らない昔の知人が再開することなど到底不可能だったことだろうけど、そう言うところではSNSも捨てたものではない気がしている。
話は逸れましたが、そんな店主の釣具屋からリリースされているオリカラ。販売個数も限られているし、単発のカラーもある。ある時に買わないと、二度と手に入らないなんて思うと、ついつい欲求に火がついてしまうものです。
この店主と会うまでは、色の違いで釣果を左右することなど無いと思っていました。しかし、色の違いでの効果や、ルアーの通し方など実釣を踏まえて説明してもらい、すっかりその気になってしまいました。セールストークに乗せられているようにも思えますが、その辺はこの業界によくある過大広告とは違うところで、今まで見たり聞いたりしてきた常識と思ってきたことが、根底から覆されることでありました。お陰でそのまま釣りを続けていても到底出会うことのなかったであろう魚にも会えましたし、そんなルアーに出会えたから、まだ釣りを続けていられる、大げさなようですがそんな風に思います。
ここ数年、色んな要素で釣りに行く機会が減ったのと、昔みたいにルアーをロストすることも減り、ストックの量は増える一方です。ですが、新色や新ラインナップが出ると、ついつい買ってしまいます。恐らくこのペースで釣りをしていれば、もう買わなくても一生分のルアーは確保できていると思います。しかし、多分これからもルアーは増えていくことと思います。「このルアー使ってみて」なんて釣人同士の切っ掛けにも使えますしね。それに、店主と僕を繋いでくれたのは、このルアーだったのかもしれないなんて思ったりします。そんなルアーは僕にとって大事なコレクションなのです。
